
見てもらえなきゃ、意味がない。
いま、不動産オーナーにこそ必要な「届ける力」の話
リフォームは、手段であって目的ではありません。
どんなに美しく、どんなに丁寧に、どんなにお金をかけて部屋を整えたとしても——
【見られていなければ、それは存在していないのと同じ】なのです。
■ リフォームした、その先へ。動画という「第二の鍵」
私はこれまで、数多くの空室を「満室リフォーム」で再生してきました。
しかし、それだけでは足りないことに気づいたのです。
せっかく理想の空間をつくったのに、写真1枚と間取り図だけで終わってしまう。
内見に来てくれる人はほんの一部。
「だったら、動画で伝えよう」と思いました。
契約している映像制作業者に依頼し、リフォーム後の室内を短く、印象的な動画に編集。
照明の光り方、クロスの質感、棚の奥行き、外から差し込む自然光。
写真では伝わらない“空気感”を映像に封じ込めました。
■ SNSで物件を「発信する」時代へ
完成した動画を、自分のSNSに投稿しました。
Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTube Shorts——
それは、誰にでもできる“たった1回の投稿”でした。
でも、その投稿が未来の入居者と、物件をつないでくれるきっかけになることがあります。
◉「この部屋、めっちゃ好きかも」
◉「写真よりリアルで安心」
◉「家具を置いたときの想像ができた」
そんな声と共に、内見の予約が入るようになったのです。
■ 不動産屋さんと“共存”する、という新しい関係
「オーナーが自分で情報を発信する」と聞くと、
それを“仲介会社との対立”だと捉える方もいるかもしれません。
でも、私はそうじゃない未来を信じています。
これは、対立ではなく、共存の形。
不動産屋さんにすべてを任せきりにするのではなく、
オーナーとして“自らも動く”ことで、情報の露出を高める。
結果として、物件が早く決まれば、仲介会社も嬉しいし、入居者の負担も減る。
オーナー・仲介業者・入居者——
すべてがウィンになる、これが新しい賃貸経営のかたちです。
■ 初期費用が下がり、入居者も助かる
SNSを通じてオーナーが直接発信することには、もう一つのメリットがあります。
「敷金・礼金ゼロ」「仲介手数料ゼロ」などの柔軟な交渉がしやすくなること。
これにより、若年層や初めての一人暮らしの方など、予算が限られた層にも選ばれやすくなるのです。
結果、物件の回転も良くなり、オーナー側の広告費も抑えられる。
■ “届ける力”も、これからの満室リフォームの一部です
満室を叶えるには、「整える力」だけでなく、
「届ける力」も求められる時代です。
だから私は、
①ターゲットに刺さる空間を設計し
②プロに依頼して動画に残し
③自らSNSで発信し
④仲介業者と連携して未来の入居者と物件をつなげる
これを、満室リフォームの新しい完成形だと思っています。
🌿 最後に
物件は、“語りかけなければ気づいてもらえない”存在です。
けれど、オーナーが自ら語り、映し、伝えれば、
それを「待っていた」誰かの心に、必ず届きます。
満室リフォームとは、ただ直すだけのリフォームではありません。
未来の入居者と、物件を出会わせるための準備です。
そしてその出会いは、もしかしたら、あなたの1本の動画投稿から始まるかもしれません。